イギリス旅行でレンタカーを検討するときに一番迷うのが、どの免許を用意すれば「借りられて」「運転できる」のかという点です。
結論から言うと、日本の運転免許証だけで押し切ろうとすると当日カウンターで止まるリスクが上がります。
必要な書類はシンプルですが、発行形式や有効期限の落とし穴があるので先に整理しておくのが安全です。
このページでは、国際運転免許証の取り方から、レンタカー会社での提示書類、保険の選び方、現地の運転ルールまで一気につなげます。
出発前にやることを決めてしまえば、現地では受け取りと運転に集中できます。
イギリスでレンタカーを借りる免許は何が必要
イギリスのレンタカーでつまずく原因は「免許そのもの」より「提示セットの不足」と「会社側ルールの違い」です。
ここでは最小構成と、よくある勘違いを先に潰して、当日のカウンターで迷わない状態を作ります。
旅行者でも滞在形態によって扱いが変わるので、運転できる期間の考え方も合わせて押さえます。
必要なのは日本免許と国際運転免許証とパスポート
基本の持ち物は日本の運転免許証の原本と国際運転免許証とパスポートです。
国際運転免許証は単体では効力がなく、日本免許とセットで提示して初めて意味があります。
予約名義と身分証の突き合わせにパスポートが使われることが多いので、運転者本人が必ず携行します。
日本の免許証だけだと受付で止まりやすい
日本の免許証は日本語表記が中心なので、現地スタッフが内容を読み取れず確認が長引きやすいです。
レンタカー会社は保険契約の条件として免許確認を厳格に運用していることがあり、曖昧だと貸し出し不可になります。
法的に運転できるケースがあっても、貸し出し条件は会社ごとに上乗せされる点が要注意です。
旅行者は運転できる期間に上限がある
短期滞在の旅行者は、到着日から数えて一定期間は外国免許で運転できる扱いになります。
ただし「入国のたびにリセットされる」と思い込むと、長期滞在で条件を外してしまうことがあります。
留学や駐在などで実質的に居住扱いになる場合は、交換や現地免許が必要になることがあるので別枠で確認します。
国際運転免許証はジュネーブ条約形式を選ぶ
国際運転免許証には複数の条約形式があり、渡航先が受け入れる形式と一致していないと使えません。
日本で一般的に発給されるのはジュネーブ条約(1949年)形式で、冊子タイプのものです。
ネットで購入できる「国際免許風のカード」などは無効扱いになることがあるので、必ず公的窓口で発給されたものを用意します。
追加ドライバーは免許セットを人数分そろえる
夫婦や友人と交代運転をするなら、追加ドライバー登録が必要になるのが基本です。
追加ドライバーも日本免許と国際運転免許証とパスポートの提示を求められることが多いです。
登録せずに運転すると、事故時に保険が効かないリスクが上がるので節約目的の省略はおすすめしません。
年齢条件と運転歴条件にひっかかりやすい
若年層は追加料金やクラス制限が設定されることがあり、予約時に総額が跳ねます。
また「免許取得からの年数」を条件にしている会社もあるため、取得日が新しいとクラスが限定されることがあります。
年齢と運転歴は予約画面の小さな注記に書かれがちなので、決済前に必ず拾います。
AT限定でも借りられるが車種指定のコツがある
イギリスはMT比率が残っているため、何も指定しないとMTが混ざることがあります。
AT限定免許の人は「Automatic」を明示して予約し、受け取り時にもシフト表記を確認します。
同じクラスでも在庫状況で車種が変わるので、AT確約のプランを選ぶと安心です。
国際運転免許証の取り方を最短で把握する
国際運転免許証は出発直前でも取りやすい手続きですが、窓口と写真規格で詰まりがちです。
ここでは「どこで」「何を持って」「いつ発給されるか」を最短ルートで整理します。
有効期限は発給日基準なので、旅行日程に合わせた取得タイミングも決めておきます。
申請場所は免許センターと一部警察署が基本
申請先は各都道府県の運転免許センターや運転免許試験場が中心です。
地域によっては警察署で取り扱いがある場合もありますが、受付日や受け取り方法が異なります。
旅行日が近いときは、即日交付になりやすい窓口を優先すると安心です。
| 窓口 | 運転免許センター |
|---|---|
| 交付の速さ | 即日が多い |
| 混雑傾向 | 週末は混みやすい |
| 向く人 | 出発が近い人 |
持ち物は少ないが原本主義が多い
必要書類は多くありませんが、原本が求められるものが中心です。
特に日本の運転免許証を忘れると申請できないので、前日にセットしておきます。
パスポートが未取得の場合は代替書類が必要になることがあるため、早めの準備が安定です。
- 日本の運転免許証
- パスポート
- 証明写真
- 手数料
写真サイズと手数料は窓口の指定に合わせる
証明写真のサイズは窓口指定があり、一般的な証明写真と微妙に違うことがあります。
規格外だと撮り直しになり、当日発給のつもりが間に合わなくなる原因になります。
手数料は概ね定額で、現金のみの窓口もあるので小銭の準備もしておくとスムーズです。
| 費用 | 手数料の支払い |
|---|---|
| 写真 | 窓口指定サイズ |
| 期限 | 撮影から6か月以内 |
| 注意 | 無背景の正面 |
有効期限は発給日から1年なので取得日が重要
国際運転免許証の有効期限は発給日から1年です。
旅行日程が長い人は、出発前に早く取りすぎると帰国前に期限が切れる可能性があります。
一方で直前すぎると混雑で時間が読めないので、目安として出発の数週間前に取るとバランスが良いです。
紛失したら現地で再発行できない前提で動く
国際運転免許証は日本で発給されるため、旅行中に同じ効力のものを現地で再発行するのは難しいです。
紛失時は運転を中止し、公共交通や配車に切り替える判断が安全です。
不安なら、保管場所を固定して「財布と同じ運用」にしないことが事故防止になります。
レンタカー契約で詰まりやすい提示書類
免許セットが揃っていても、支払い手段や名義条件で当日キャンセルになるケースがあります。
特に空港カウンターは時間が限られ、書類不備があると即アウトになりやすいです。
ここでは受付で聞かれやすい項目を先回りして準備します。
受付で出す基本セットを先に袋にまとめる
カウンターで求められるのは運転者本人の身分確認と免許確認と支払い確認です。
慌てる原因は書類の所在がバラバラなことなので、出発前から一つにまとめます。
追加ドライバーがいるなら、同じセットを人数分用意します。
- 日本の運転免許証原本
- 国際運転免許証
- パスポート
- 予約確認書
デポジットはカード枠を使うので限度額を確認する
レンタカーは料金とは別にデポジットをカード枠で確保する運用が一般的です。
限度額が足りないと決済が通らず、借りられないのに当日料金だけ変動することがあります。
「総額が安いプラン」でもデポジットは高めに設定されることがあるので要注意です。
| 決済 | クレジットカードが中心 |
|---|---|
| 枠 | デポジットで確保 |
| 返金 | 返却後に解除 |
| 注意 | 限度額不足に注意 |
カード名義は運転者本人が安全
支払いカードの名義が運転者本人でないと受け付けない会社があります。
同行者のカードで払うつもりなら、予約条件や支店ルールを事前に確認しておきます。
不安があるなら、運転者本人名義のカードを用意するのが最短です。
受け取り時に免責額と補償の範囲を口頭で確認する
料金が安いプランほど免責額が高く設定されていることがあります。
補償オプションは名称が似ていて比較しにくいので、免責額がいくらまで下がるかで判断します。
短期旅行でも、事故対応の手間を減らしたいなら免責軽減の優先度は高いです。
予約前に確認すべき条件は数項目だけ
全部を調べると疲れるので、当日トラブル直結の条件だけ拾うのが効率的です。
免許要件と支払い要件と年齢条件の3点を押さえるだけで不成立の大半は防げます。
条件が不安なら、予約前に支店へ問い合わせて「日本免許と国際運転免許証で可か」を短文で確認すると確実性が上がります。
- 免許の提示条件
- 年齢の制限
- デポジット金額
- 支払い手段
保険の穴を塞いで安心して走る
イギリスの運転は左側通行で慣れやすい一方、狭い道や駐車での小傷が起こりやすいです。
保険の選択を間違えると、事故よりも事務手続きと費用負担でストレスが増えます。
ここでは補償の意味をシンプルにし、必要なものだけ選べる状態にします。
CDWやLDWは小さな損害の負担を減らす考え方
車両損害の補償は、自己負担がゼロになるとは限らず免責額が残ることがあります。
免責を下げるオプションは、狭い路肩や縁石が多い環境では安心材料になります。
迷ったら、免責額がいくらかとガラスやタイヤが対象かで比較すると早いです。
盗難補償は車上荒らし対策とセットで考える
盗難補償があっても、車内に置いた荷物は対象外になりやすいです。
盗難より多いのは置き引きや窓割りなので、補償と行動の両方で防ぎます。
観光地の駐車場ほど狙われやすいので、短時間でも車内放置を避けます。
- 荷物は車外に持つ
- 見える場所に置かない
- 夜間は明るい場所へ
- ロック確認を習慣化
補償項目を早見表で整理して選びやすくする
補償は名称が違っても中身が似ていることがあるので、項目で整理すると判断が楽です。
旅行者が迷いやすいのは免責と対象外範囲なので、そこだけを重点的に見ます。
高額になりやすいのはタイヤやガラスや下回りなので、対象範囲を確認します。
| 車両損害 | 免責額の有無 |
|---|---|
| 盗難 | 車両の盗難補償 |
| ガラス | 飛び石の対象 |
| タイヤ | パンクの対象 |
事故のときは連絡順を決めておくと慌てない
事故時はその場の安全確保と二次事故防止が最優先です。
次に警察への連絡が必要かを判断し、必要ならすぐ通報します。
最後にレンタカー会社へ連絡し、指示に従って書類や写真を整えます。
左側通行でも慌てない運転ルール
日本と同じ左側通行でも、標識の単位や交差点の仕組みが違うため最初の30分が勝負です。
特に速度の単位とラウンドアバウトと駐車ルールを押さえるだけで事故率が下がります。
旅行者がやりがちな違反を避けるために、要点だけを先に入れます。
速度表示はmphなので感覚を作っておく
イギリスの速度表示はmphが基本で、日本のkm/hとは数字の感覚がずれます。
最初は流れに合わせすぎず、標識の数値を優先して運転します。
高速道路は上限が高く見えても単位が違うので、乗る前に換算の目安を持っておくと安心です。
| 20mph | 市街地の低速 |
|---|---|
| 30mph | 一般道の目安 |
| 60mph | 郊外の目安 |
| 70mph | 高速道路の目安 |
ラウンドアバウトは優先関係だけ覚える
ラウンドアバウトは信号の代わりに交差点を回転して合流する仕組みです。
慣れるまで怖いですが、優先関係と進路表示だけ守ればスムーズに抜けられます。
初見の大きなロータリーは避け、最初は小規模なものから体験すると安心です。
- 右側から来る車を優先
- 進路表示を早めに確認
- 合流は急がない
- 出口でウインカー
飲酒運転はゼロにしておくのが最も安全
国によって基準や検査の運用が異なるため、旅行中は飲酒運転をしない前提が安全です。
ディナーで少しだけのつもりでも、翌朝に残ることがあるのでリスクが読めません。
飲む日は運転しないと決めて、公共交通やタクシーに切り替えるほうが旅の満足度も上がります。
駐車は標識と時間帯ルールで損しやすい
路上駐車は時間帯や許可条件が細かく、うっかり違反になりやすいです。
観光地は監視やカメラ運用が多く、短時間でも課金や罰金につながることがあります。
不安なら有料駐車場を使い、表示が読めないときは無理に停めない判断が安全です。
出発前に押さえる要点
イギリスでレンタカーを使うなら、日本の運転免許証と国際運転免許証とパスポートを運転者全員分そろえるのが最短です。
国際運転免許証は条約形式と有効期限が重要で、発給日から1年のカウントで旅行日程をはみ出さないようにします。
当日は免許セットだけでなく、支払いカードの名義とデポジット枠で止まりやすいので事前に確認しておきます。
保険は免責額と対象外範囲を中心に見て、必要なら免責軽減でストレスを減らします。
運転はmphとラウンドアバウトと駐車ルールを先に覚え、最初の移動を安全に乗り切るのがコツです。
この準備ができていれば、旅先では景色とルート選びに集中して、レンタカーを快適な移動手段として使えます。

