飛行機に乗って貯めたマイルは、航空券だけに使うものと思われがちです。
でも実は、マイルを使ってレンタカー代をまかなうルートはいくつもあります。
ただし「どこで使うか」「どの形で使うか」を間違えると、割高になったり手続きで詰まったりします。
このページでは、マイルでレンタカーを手配する代表ルートと、損を避ける判断軸をまとめて整理します。
マイルを使ってレンタカーを借りるには何をすればいい
結論から言うと、マイルでレンタカーを借りる方法は大きく「予約サイトでマイル決済」「クーポン化して支払い」「決済ポイント化して充当」の3系統に分かれます。
まずは自分の手元にあるマイルが、どの系統に強いかを把握すると迷いません。
ここでは、実務で使いやすいルートを7つに絞って紹介します。
ANAトラベラーズ レンタカー
国内のレンタカー予約をまとめて比較しながら、マイルを貯めたりマイルで支払ったりできるルートです。
ポイントは、マイル支払いができるのは条件付きになりやすく、事前決済プラン中心で考えるほうが安全な点です。
同じANA系でもSKYコインの扱いは別になるため、支払い手段の選び間違いに注意します。
| ルート名 | ANAトラベラーズ レンタカー |
|---|---|
| 使える範囲 | 国内予約中心 |
| 支払いの形 | マイル決済(主に事前決済) |
| 目安レート | プランにより変動 |
| 注意点 | 支払い対象外の決済手段がある |
ANAワールドレンタカー
海外のレンタカーをマイル決済で手配しやすいのが強みのルートです。
レートが明確なケースがあり、現金払いと比較して判断しやすいのがメリットです。
一方で、海外は保険や免責、デポジットなど「料金以外の差」が出やすいので総額で見ます。
| ルート名 | ANAワールドレンタカー |
|---|---|
| 使える範囲 | 海外予約中心 |
| 支払いの形 | マイル決済 |
| 目安レート | 1円=1マイル相当(表示条件による) |
| 注意点 | 保険条件と免責の差が出やすい |
JMBワールドマーケットプレイス(レンタカー予約)
JALのマイルを使って、国内外のレンタカー予約に進めるルートです。
特典交換の手続きを省略して予約に進める設計になっているため、手間を減らしたい人に向きます。
提供事業者や利用条件の注意書きを読んでから、同一条件の現金プランと比較して決めるのがコツです。
| ルート名 | JMBワールドマーケットプレイス(レンタカー予約) |
|---|---|
| 使える範囲 | 国内外の予約 |
| 支払いの形 | マイル利用での予約 |
| 目安レート | 予約画面の表示に準拠 |
| 注意点 | 利用条件と対象者の制限がある |
ANAデジタルクーポン(ニッポンレンタカー)
マイルをクーポンに交換し、対象レンタカーでの支払いに充てる考え方です。
マイルを「支払いに使える形」に変換できるので、予約サイトのマイル決済が合わない人でも使い道が作れます。
クーポンは釣銭や適用範囲などの制約が出やすいので、使う前提で金額設計をしておくと安心です。
| ルート名 | ANAデジタルクーポン(ニッポンレンタカー) |
|---|---|
| 使える範囲 | 対象店舗・条件に準拠 |
| 支払いの形 | クーポンでの支払い |
| 目安レート | 交換コースにより変動 |
| 注意点 | 釣銭不可などの制約に注意 |
JAL Payマイルチャージ
マイルを決済ポイントに交換し、日常の支払いとして使う発想のルートです。
レンタカー代を店舗決済する場面では、ポイント化しておくと「マイル決済対応の予約サイト」に縛られにくくなります。
ただし、交換比率や利用できる加盟店条件があるため、使えるシーンを事前に想定してから交換します。
| ルート名 | JAL Payマイルチャージ |
|---|---|
| 使える範囲 | Mastercard・QUICPay対応店など |
| 支払いの形 | ポイント決済 |
| 目安レート | 交換条件により変動 |
| 注意点 | 交換後はマイルに戻せない |
ニッポンレンタカー
「マイルで借りる」の近道は、まずレンタカー利用でマイルが貯まりやすい環境を作ることです。
ニッポンレンタカーは、利用額に応じてマイルやポイントが貯まる仕組みが用意されており、継続利用の相性が良いです。
貯め方の条件や対象外のケースもあるので、予約経路と会員連携のルールを先に合わせます。
| ルート名 | ニッポンレンタカー |
|---|---|
| 使える範囲 | 国内店舗中心 |
| 支払いの形 | マイル積算で実質節約 |
| 目安レート | 利用額に応じて積算 |
| 注意点 | 出発手続き時の条件確認が必要 |
スカイレンタカー
レンタカー利用で、ANAやJALなどのマイルを選んで貯められるキャンペーン型のルートです。
旅行が続く時期は、レンタカー代そのものをマイル回収の機会に変えると、次回以降の「マイルで借りる」速度が上がります。
対象店舗や付与条件が限定されることがあるため、予約前に対象条件を読み込むのが前提です。
| ルート名 | スカイレンタカー |
|---|---|
| 使える範囲 | 対象店舗・対象期間に準拠 |
| 支払いの形 | マイル積算で実質節約 |
| 目安レート | 利用額100円(税抜)で1マイルなど |
| 注意点 | 付与先は予約時に選択が必要 |
マイル決済が得になる人の条件
マイルで支払えるからといって、常に得とは限りません。
得かどうかは、マイルの価値の見積もりと、現金プランとの差分で決まります。
ここでは判断を速くするための条件を整理します。
現金最安との比較ができる
同じ日時と車種、同じ返却条件で現金価格とマイル必要数を並べて比べるのが基本です。
比較ができないと、マイルの価値が高いのか低いのか判断がつかなくなります。
- 日時が同一
- 車種クラスが同一
- 返却場所が同一
- 免責条件が同一
- 追加装備が同一
マイルの使い道が渋滞している
特典航空券を狙っていても席が取れない時期が続くなら、レンタカーに回す選択は現実的です。
失効が近いマイルを「価値が確定する支払い」に変えるのは、心理的にも納得しやすいです。
| 状況 | 向きやすさ |
|---|---|
| 失効が近い | 高い |
| 特典枠が取れない | 高い |
| 現金は温存したい | 高い |
| マイルが少ない | 低い |
事前決済に抵抗がない
マイル支払いは、事前決済プランに寄ることが多いです。
日程が固まっている旅行ほど、マイル決済のメリットを取りやすくなります。
- 旅程が確定している
- キャンセル条件を理解できる
- 予定変更が少ない
- 返却時間が読みやすい
家族利用の条件を満たせる
会員本人以外の利用が絡む場合は、対象者の条件が設定されていることがあります。
家族旅行で使うなら、利用可能な範囲を先に確認しておくと手戻りが減ります。
| 項目 | 確認ポイント |
|---|---|
| 利用者 | 本人・家族の範囲 |
| 年齢 | 最低年齢の条件 |
| 証明 | 必要書類の可能性 |
| アカウント | ログイン要件 |
国内レンタカーでマイルを使うときの注意点
国内レンタカーは一見シンプルですが、支払い条件と補償条件の差で「想定外」が起きやすいです。
特にマイル決済はプランが限定されることがあるので、普通の予約よりも確認項目が増えます。
予約前に落とし穴を潰しておくと、当日のカウンターで焦りません。
支払い対象外の決済手段がある
同じ航空系サービスでも、決済に使える手段がすべて同一ではありません。
手元の残高が「マイルなのか別ポイントなのか」を分けて考えるだけで事故が減ります。
- マイル決済の可否
- ポイント決済の可否
- ギフト券の可否
- 現地払いの可否
- 事前決済の可否
積算対象外になるケースがある
クーポン利用や一部の支払い方法では、マイル積算の対象外になることがあります。
「支払いに使う」と「マイルが貯まる」を同時に期待するなら、対象条件を分けて整理します。
| 狙い | 注意点 |
|---|---|
| マイルで支払う | 積算対象外の可能性 |
| マイルを貯める | 提示・連携の条件 |
| 両方を狙う | プラン条件の突き合わせ |
| 最安を狙う | 割引との相性 |
免責と補償の差が総額に効く
国内でも免責補償やNOCの扱いで、最終的な支払額が変わります。
マイル決済の比較では、補償が薄いプランが混ざると判断がブレます。
- 免責補償の有無
- NOCの扱い
- 対人対物の上限
- 車両補償の範囲
- ロードサービスの範囲
空港返却は追加費用が出やすい
空港返却は便利ですが、通行料や施設利用料などが別に発生することがあります。
マイル必要数だけで判断せず、現地で追加される費用の有無も確認します。
| 項目 | 発生しやすい例 |
|---|---|
| 通行料 | 連絡橋など |
| 施設費 | 空港関連の費用 |
| 乗り捨て | 他店返却の追加 |
| 時間超過 | 延長料金 |
海外レンタカーをマイルで手配するときのコツ
海外は、同じ車種クラスでも国や都市で「含まれるもの」が違います。
マイル決済にすると内訳が見えにくいこともあるため、比較軸を先に固定するのが重要です。
ここでは、実務で失点しやすいポイントを中心にまとめます。
保険の範囲を先に決める
海外は保険の考え方が日本と違い、必要な補償を追加して初めて安心できるケースが多いです。
マイル決済でも、補償が薄いままだと現地で上乗せになりやすいです。
- 免責ゼロの要否
- 対人対物の上限
- 盗難補償の有無
- ガラス・タイヤの扱い
- ロードサービスの条件
デポジットとクレジット要件を確認する
海外では、受け取り時にデポジットが確保されることが一般的です。
マイルで事前に支払っていても、カード条件を満たさないと受け取れない場合があります。
| 項目 | 確認ポイント |
|---|---|
| デポジット | 確保額の目安 |
| カード名義 | 運転者本人か |
| ブランド条件 | 利用可能ブランド |
| 追加運転者 | 登録費用の有無 |
燃料ルールで損をしない
海外レンタカーは燃料の返却ルールが複数あり、ここで損益が分かれます。
マイル決済で安く見えても、燃料ルールが不利だと総額が逆転します。
- 満タン返し
- 購入済み燃料
- 返却時精算
- 近隣給油の距離
- 営業時間の制約
同条件の現金プランを必ず当てる
海外はサイトや代理店ごとに、含まれる補償や手数料が違いやすいです。
マイル必要数だけを見ると判断が荒くなるので、同条件の現金プランを当てて差分を可視化します。
| 比較軸 | そろえる内容 |
|---|---|
| 車種クラス | 同クラス指定 |
| 補償条件 | 免責・対物など |
| 受取返却 | 場所・時間 |
| 含まれる費用 | 税・手数料 |
マイルを貯めながらレンタカー代を下げる工夫
マイルで直接支払うだけが正解ではなく、貯め方を整えるほうが効率的なこともあります。
レンタカーは「支払い額がまとまる」ので、積算設計が決まると伸びが早いです。
ここでは、無理なく続く工夫を中心に紹介します。
付与先を一本化してブレを減らす
予約のたびに付与先を変えると、マイルが分散して使いどころが遅れます。
まずは主力のマイルを決めて、レンタカーも同じ先に寄せると成果が見えやすいです。
- 主力マイルを決める
- 付与先を固定する
- 家族で合算ルールを確認
- 失効の周期を把握
- 使い道の優先順位を決める
会員連携で手続きを短縮する
出発時の提示や入力を減らせると、付け忘れが減って積算が安定します。
連携条件がある場合は、予約経路と連携手順をセットで覚えるのが近道です。
| 場面 | やること |
|---|---|
| 予約前 | 会員情報の連携 |
| 予約時 | 付与先の選択 |
| 出発時 | 条件の最終確認 |
| 返却後 | 反映時期の把握 |
繁忙期ほど積算で差がつく
繁忙期は現金価格が上がりやすく、積算の絶対量も増えます。
高い時期ほどマイルの回収が進むので、長期的には「繁忙期の利用」を悪と決めつけないほうが得になることもあります。
- 繁忙期は単価が上がる
- 積算量が増える
- 次回の特典に近づく
- 早割が効きやすい
ポイント併用で現金負担を削る
マイルだけに寄せず、ポイントやクーポンで現金負担を薄くする手もあります。
ただし併用条件はサービスごとに違うため、支払い前提で使える形を先に整えます。
| 手段 | 特徴 |
|---|---|
| マイル決済 | 予約サイトに依存 |
| クーポン化 | 条件次第で支払いに使える |
| ポイント化 | 加盟店決済で柔軟 |
| 積算優先 | 長期で効く |
要点を押さえてマイルとレンタカーを賢く組み合わせよう
マイルでレンタカーを借りる近道は、まず自分のマイルが「予約で使えるのか」「クーポン化できるのか」「決済ポイントにできるのか」を切り分けることです。
そのうえで、同条件の現金プランと比べて、補償や追加費用まで含めた総額で判断すると損を避けられます。
失効が近いマイルは支払いに回し、余裕がある時期はレンタカー利用でマイルを貯める設計にすると、次の旅行の自由度が一段上がります。
今日決めるべきなのは、使うルートを1つ選び、予約前に比較軸を固定してから価格と条件を並べることです。

